La Valeur [魔晶伝紀 ラ・ヴァルー] ストーリー
何処とも知れ中世の国ヴェスガロス、森と湖に囲まれたこの国では、長い間平和に時が流れていた。
魔法使いは、ラザニウムという不思議な石の放つ力を使って魔法を行い、ドワーフは武器を作り、
宝を集め、エルフ達は森で歌を歌っていた。
ある日、人里離れた険しい山中で、長い間、伝説にしか聞いたことのない幻の石、ラザニウムの大結晶
”ル・シエール”が見つかった。
伝説には、「この世には”ラ・メール”と”ル・シエール”(海と空)という2つのラザニウムの大結晶があり、その2つを手にした者は、このヴェスガロスの国を治める力を備える。」と伝えられていた。
発見された、その大結晶”ル・シエール”は、幾人もの手を渡り歩き、時には殺戮を招き、時には湖の
底深くに眠るなど、幾多の変遷を経たのち、1人の魔法使いの手に渡った。
その時からヴェスガロスの国は一変した。 ”ル・シエール”を手に入れた魔法使いは、”ラ・メール”をも手に入れ、この国を支配戦と決心、
ラザニウムの鉱山を探し出し、精力的にラザニウムを集め始めた。
真の目的は、もう1つの大結晶”ラ・メール”だったが、鉱山より掘り出した多くの結晶石は、
魔法使いの意のままに動く魔獣を生み出すのに使われ、ヴェスガロスの街にまき散らされた。 魔獣が徘徊し始めると、その邪なる冷気に呼び覚まされたように多くのモンスターも復活し、
ヴェスガロスの国は、殺戮と強奪の渦巻く混乱の世と化した。
洞窟という洞窟には魔獣が住み着き、森には復活したモンスターが徘徊した。
やがて、偉大な城も魔獣たちの餌食となり、栄華を誇った王家一族はチリジリとなり、
ある者は捕らわれ、ある者は城を追われ、さまよい歩く放浪の旅人となった。
清新なる魔法使い達は、この混乱の世を愁い、このままでは、やがては”ラ・メール”が見つかり、
暗黒の世と化すであろうことは目に見えている、何かの策を打たねばと、夜毎集いて、
談合に明け暮れていたのであるが・・・・・・しかし、
時は、ヴェスガロス歴695年のことであった。
(マニュアルより転載 誤字と思われる箇所は修正)
オープニングデモ
「ここに1つの結晶石の幻がある。
この石を巡って、今まで、幾多の血が流されてきた。 石の名はラザニウム。不思議な力を秘めた石じゃ。 願いを込めれば、かなわぬ事はないと言われている。 石に気持ちを集中して呪文を唱えれば、石はその者の願いを聞き、奇跡を起こしてくれる。 その者が正しき者であれ、悪しきものであれ。 ある時、この国に、1人の邪悪なる者があらわれた 奴は、この石を手に入れ、己の野望を遂げようと思ったのじゃ。 ラザニウムには、2つの大結晶があると伝えられている。 その1つを手に入れたそやつは、もう1つの大結晶を手に入れ、 その2つの石の力でこの世界を自分の思うままに支配しようと考えたのじゃ。奴は、このラザニウムを産出する鉱山も手に入れた。 その時から、この国は魔獣のうろつく恐ろしい国へと変貌したのじゃ。そして、今、1人の少女の願いが私の所に届いた。 いじらしくも悲しい思いで満たされた魂が、私の所に来て日毎、 私を呼んでおるのじゃ。しかし私は行けぬ。この通りの老いぼれじゃ。お主、この国を救ってくれ。邪悪なる者の手からラザニウムを取り返すのじゃ。行くのじゃ、ヴェスガロスの国へ・・・・」 |
「私の名は フェティーシア。お願い、助けに来て・・・ この国が滅びてしまう。 誠実なる魂が滅ぼされてしまう。 そうなれば、この国はあっても無きがごときもの。 私の呼び声をたどって、私の国を救いに来て。お願い・・・ もう時間がない。早く、早く助けに来て。 お願い・・・」 |