死体置場で夕食を ストーリー

「だからやめておこうと言ったんだぞ」
と紺野洋一は文句を言った。
「仕方ないじゃないの、今更そんなこと言ったって」
と言い返したのは妻の芳子である。「文句を言っても引き返せるわけじゃあるまいし」

雪また雪。・・・・・車のフロントウィンドは、ワイパーの動きも追いつかないほど、雪片が次々に吹き付けられて、ほとんど視界はきかなかった。

「だめだよ。畜生!」
洋一は諦めて言った。「これじゃとても走れない」
ホテルを出発するときは、ただチラホラの降りだった。だから、急げば山を越えられるわよ、と芳子は請け合ったのである。それがまるきり見込み違いだと分かったのはすでに道を半ばやってきた所で、小雪は大雪に、大雪は猛吹雪にと成長して、二人の行く手を阻んだ。

紺野洋一は27歳、芳子は24歳。二人は二日前に式を挙げたばかりである。洋一は婦人雑誌の編集部員で、芳子の方は男性週刊誌のカメラマンという、一見逆さのような商売であった。洋一は校了を終えて十日間の休暇を取り、芳子はこれを機にフリーになり、かくて悪友、良友にからかわれ、祝福されながら車で新婚旅行に出発したのであるが・・・・・。

 

登場人物

■紺野芳子

男性週刊誌のカメラマン。
新婚旅行の三日目、雪に迷い事件に巻き込まれていく・・・。
職業柄行動は大胆で、底抜けに明るい性格の24歳である。
ゲームでは、プレイヤーは彼女の役をえんじることになる。

■紺野洋一

婦人雑誌の編集部員。
主人公の夫である。第一の殺人が起こり、芳子は助けを求め山を下りて行くのだが、
残された洋一の身にも魔の手は伸びていく・・・。

■瀬川

ファッション雑誌にでも出てきそうな美男子である。
大金持ちらしく自家用ヘリコプターまで持っているというスゴイ奴だ。
なんとそれ以外のことは何も分からない謎の人物。
しかし、芳子の頼りになる協力者になってくれるはずだ!

■久保

A警察のベテラン刑事。
東京に戻った芳子にとって瀬川に次いで頼りになる協力者になる。
何しろ。若い刑事を3人も自由に使わせてもらえるのだから!



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死体置場で夕食を 攻略

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