王子ビンビン物語 ソフト紹介
タイトル | 王子ビンビン物語 -それから白書- | |
ジャンル | コミカルRPG | |
メーカー | EAST CUBE [イーストキューブ] 東峰通商株式会社 EC事業部 |
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定価 | 7,800 | |
機種 | PC-8801mkⅡSR以降 | |
リリース | 1987/12 | |
枚数 | 2枚(5"-2D) | |
備考 | PC-98,FM-7,X1,MSX2版あり |
付属物
王子ビンビン物語・・・。
この何とも言いようのないふざけたダジャレタイトル。そしてコミカルRPGというパッケージの記載からその内容は語るまでもないだろう。しかし、にわかクソゲーファンや素人が冗談で手を出すとヤケド必死の超過酷なソフト。レゲーにありがちな高難度のゲームだからという訳ではなく、致命的。そう。まさに致命的なまでにディスクアクセス時間が長いのである。
88を起動してからタイトル画面が出るまでに1分前後。そしてゲーム画面になるまでに1分。
これだけならまだ全然我慢出来る。酷いのは敵が出現した時とその後である。戦闘開始に30秒。戦闘終了には50秒前後かかる(PC-88MA2 8MHzでの実測値)。
MA2だとウエイトも少ないはずだし、8MHzでプレイしてこれである。SR等でのアクセス時間は考えたくも無い。あんまりである。しかも追い打ちをかけるような、鬼のエンカウント率。2、3歩歩いただけで敵が出てくる。その度にロード時間だけで1分半もかかるのだ。そして、このゲームはバランスがとても悪く、
全体的に敵が強いため、プレイの殆どを経験値稼ぎに費やさなければならないようになっている。
ネタでなく、ゲームプレイ時間よりもロード時間の方が長いと思われる。この過酷さが想像出来るだろうか?ザナドゥテープ版など、あまりに生ぬるい。しかも、どうでもいいというか、あるだけ無駄なストーリーなので、全然進める気にならないと
いう、まさに泣く子も溜まって思わずビンビン。そんな鬼無茶(おにむちゃ)なゲームなのである。
本来ならばこのようなソフトはネタとして・・・いや、心の中で良き想ひでとして留めておくべき
ソフトであるが、今回あえてその封印を解いてみた。なぜならば、実はこんなソフトに\3,980も払ってしまったからである・・・やはりゲームというのは解いてナンボ。
解きもしないのにクソゲーだの文句を言うのは如何なものかというおやじゲーマーの意地。そして、こんなソフトに\3,980も払ってしまったのでとっても悔しいから解いてやる・・・ただ遊ぶだけでは無く、後世に素晴らしいゲームもクソゲームも伝承していかなければという、おやじとしての義務感に駆り立てられたからである。
というわけで、最初は実機でむかつきながらもコツコツとがんばっていた。しかし、RPGのお約束でもあるが、ある程度キャラが強くなると、敵がすぐ逃げ出すようになる。そのたびに意味無く2分近くも待たされる。ゲームに使える時間は1日1時間しかないのに、どないやねん!とこれにはさすがにブチ切れて88のキーボードを岩山両斬波?で叩き割りそうになった。当初は、実機でクリアして、適当なポイントでセーブデータをいくつか取っておき、一気にエミュで
画面撮影しようと思っていたが、さすがにこれは無理。参った。勘弁してくれ。そういうわけで、完全にエミュでのプレイとなった。これほどエミュの存在がありがたいと思った事はかつて無い。でも、エミュでも遅くてイライラするんだよな~。
このゲームを今、実機でクリアしたら、本気でギネス級な気がする。
画面紹介
ゲーム画面はこんな感じです。 オーソドックスなコマンド式RPGです。 アクセス時間の長さを除いて。 |
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基本操作 テンキーで移動。 [0]キーでメニューが出現します。 これだけ知っていれば充分でしょう。 |
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そして、このゲームの嫌らしい所。 一見なにもないようですが・・・。 |
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近づいて見ると、赤ずきんが登場。 指定のポイントに逝かないと、イベントが発生しないため とても見落とし易い。 大体ヒントはありますが、イベントを発見できずハマりやすいので注意です。 | |
なぜか3Dダンジョンまで存在します。 あなどれません(^^; アクセス時間の長さは4次元級 |
そして伝説へ・・・