TO・KY・O 闘氣王 [とうきおう] ストーリー

AC.1999
東西二大国の核保有数は今や30倍以上ものオーバーキル(相手国の全人口を抹殺してなお余りある状態)に達し、もし全面核戦争になった場合には一瞬のうちに地球上の総ての生物を葬り去ってしまう。しかし両大国は戦力的優位に立つためにその保有数を増やしこそすれ、減らすことは出来なかった。東西二大国首脳はその病的なまでの軍事費増大に歯止めをかけるべく今世紀最後のジュネーブでの核兵器削減交渉に望んだが、結局お互いの主義を譲ることが出来ず、なんの進展も見ることは出来なかった。いや、むしろ両国関係は悪化した。両首脳の相手国に対するいらだちが理性の歯止めを取り払い、 好戦的な一側近の悪魔の囁きがソビエト首脳陣の中では最も穏健だといわれる現書記長に、極東配備SS20 の発射ボタンを押させてしまったのだ。
その直後の両国首脳の迅速な対応により、この世のハルマゲドンの現出を見ないで済んだことはまったくの 幸運であったという事が出来よう。
しかし、悲劇の国、日本はこの無意味に発射された3発の核ミサイルにより、壊滅的な打撃を受けた。汚染地域で分断された各都市は、まとまりがつかないままに自治運営され、あるところではスラム化が進み、またあるところでは少数有力者による武力制圧が進んだ。これは首都東京とても例外ではなく、運命の刃が日本列島を切り裂いたその日を境に江崎源蔵という一人の男によって独裁政治が 行われている。元自衛隊幹部で超鷹派的思想の持ち主であった江崎が、自らの野望を実行に移す機会を伺っていたそのとき、まるで天の告示であるかのように空から悪魔が降りてきたのである。江崎は腹心の部下4人を操り、有事立法を盾にクーデターを成功させた。武道家である彼は、新国家を「闘氣国」と命名し、自ら初代「闘氣王」を名乗った。またかつての自衛隊を「闘氣軍」と改名し、先の4人を「闘氣将」として、その指揮にあたらせた。

そして四半世紀が過ぎた現在、さすがの闘氣王も老いという現実には勝てず波乱の生涯を終えようと していた。恐怖の象徴として君臨してきた彼が死ねば、今まで制圧されてきた民衆は革命に向かって立ち上がり、闘氣政権が崩壊することは目に見えている。
しかし、ごく最近になって驚愕すべき情報が入ってきた。
闘氣国の維持のため、現在でも不可能とされている恐るべき脳移植が彼に対して行われようとしているというのだ。それが単なる噂であれば問題はないのだが、生化学の研究に異常ともいえる予算をつぎ込んできた 闘氣政権下にあっては、あながち不可能な事と言い切ってしまう訳にはいかない。
もしその手術が成功すれば、大いなる恐怖が再び蘇り、暗黒の時代がさらに続くことになるのだ。 また、彼が「九龍島」のミスター・カーンを裏で操っていたという事実から推測しても、全世界に厄災をもたらす事は間違いのないところである。

闘氣王の復活は何としても阻止しなければならない。

アメリカ合衆国CIAは、数回にわたり特殊工作員を送り込んだが、鉄壁のガードを誇る闘氣軍にことごとく 阻止されてしまう。そして最後の頼みと、あの傭兵ジェイミースターに望みを託したのだが、彼さえも敵の巧妙な罠にはまり、「怪我をした、応援を頼む」という通信を入れたきり連絡を絶ってしまったのだ。 CIAは窮余の策として、あらゆるナイフを自在に操るという特技を持ち、特殊部員養成所で目下のところダントツの成績を収めているあなたに、この困難窮まる仕事の遂行を命じた。



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